時折日差しが差し込むいいレース日和

ピットにて、エンデュランスに向け、
最終セットを確認する浅井9月15日、エンデュランスの競技に向うため、我々はチームピットを後にした。前日まで深くたれ込めていた雨雲はなくなり、時折日差しが差し込むいいレース日和であった。出走順は11番手、我々の後ろには強豪ミシガン大学も準備を終えスタートに備えていた。競技会場に予定より早く到着、オフィシャルの休憩時間を含め我々のスタートまでしばらく時間があった。
エンデュランスは、オートクロスのコースを周回し、総走行距離22kmを2人のドライバーで走行しその走行タイムと燃料消費量を競う競技である。今年は各ドライバーが12周ずつ走行することとなる。競技では2台の車が混走し速い車が遅い車を抜くパッシングゾーンがあり、エキサイティングな競技となる。出走順は前日のオートクロスの上位チームからとなるが、上位10チームと11位〜20位までのチームの順番を入れ替えての出走順となり、上位チームがクリーンな路面で走行できるようになっている。
チーム全員が緊張した面持ちで前田の走りを見守る

イベント終了後に取材を受ける浅井
辺りはすでに暗くなっていた今回も1stドライバー前田、2ndドライバー浅井が担当。天候は晴れ、路面状況はドライと好条件がそろっていた。前田は早々とコックピットに収まり集中力を高めていった。スタートラインへと車を誘導しスタートの瞬間を静かに待った。
グリーンフラッグがふられいよいよスタート、前田は車をスタートさせた。その後ミシガン大学もスタート、両大学とも幸先のよいスタートを切った。エンデュランスでは燃料消費量も競技結果の大きな要因となる。そのため我々を含め全てのチームが暖機を行わないでスタートすることとなる。それ故、スタート後数周で予期せぬトラブルが起こる可能性もあり、チーム全員が緊張した面持ちで前田の走りを見守る。
いくらいいタイムを出してもパイロンを倒しては全て無駄
前田はテンポよく走行を続け順調に周回を重ねていった。また、それに合わせるかのようにミシガン大学も同じようなテンポで走行していた。同じペースで走る両ドライバー、走りそのものには違いがあった。前田の走法は安全マージンを残しつつコースを攻める走法、その一方ミシガン大学のドライバーはコース幅いっぱいを使いぎりぎりを攻めるスタイルであった。
前田が3周を消化し、4周目へと入ったとき、最終コーナー手前でミシガン大学のドライバーがアンダーステアをだしコース上のパイロンを倒した。本競技ではパイロンを倒した場合その数に応じて走行タイムにペナルティーが加算される。いくらいいタイムを出してもパイロンを倒しては全て無駄になる。コンスタントにラップを重ねる事がこの競技での最速タイムへの近道である。
アンダーステアに苦しむ浅井
順調に周回を重ねる前田、12周周回しピットに入ってきた。今回は、前田が度肝を抜かれる事はなくスムーズにドライバーチェンジを完了、浅井がスタートした。最大の不安材料である水温は100度台をキープしていた。

快走をする上智大学のマシン
それを追うミシガン大学3周目1コーナーで浅井がアンダーステアをだしパイロンを倒した。SR05のカウル形状に助けられ倒したパイロンを引きずり込む事はなかったが、後方を走行するミシガン大学の車を先行させるために止まり15秒程ロスする事になった。アクシデント後は順調に周回を重ねていた浅井、6周を消化したころよりタイムが若干落ち始めた。浅井はあきらかにアンダーステアと戦っていた。フロントタイヤの熱ダレと内圧上昇によるグリップダウンを起こしているようである。浅井は、フロントタイヤをかばうため意図的にオーバーステアを出す走行に切り替え対処した。
レース残り2周となる11周目前方を走行していたミシガン大学の車がスピン、2台が鉢合わせになった。浅井は、減速すると同時にミシガン大学の車の動きに注意しながらその場を切り抜けた。ミシガン大学のドライバーはスピンターンをして、浅井のすぐ後ろについた。アンダーステアに苦しむ浅井はその後のパッシングゾーンでミシガン大学に先行されたが、すぐ後ろに付きロスタイムは最小限で押さえた。
12周目、ファイナルラップを迎えた。水温、油温、油圧、燃圧ともに正常値を刻んでいた。浅井は先行するミシガン大学の車と自分が運転する車との違いを確かめながら最終ラップを回り、無事にゴールした。
ゴールに導いた2人のドライバーの健闘は大きなもの

ドライバー
浅井 崇エンデュランスの走行タイムは4番手タイム、これに燃料消費量を加味した総合成績は3番手と好成績を収めることができた。アクシデントでロスした時間を考えればさらに上位を伺うことはできたが、無事マシンをゴールに導いた2人のドライバーの健闘は大きなものである。
ドライバー:浅井 崇
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